神様からの贈り物?!理想のグラウンドカバー植物と奇跡的に出会いました。

私の夫の実家は洞爺湖の近くにあり、

義父母もお花好きの人で、庭にお花を植えていたりします。

 

あの周辺地域は北海道でも気候が良く温かい地域で、果樹園がたくさんあったり、お花をウリにする道の駅があったり、街路樹に柿が植えてあったり、サツマイモを育てている農家もあったりと、同じ北海道でもこんなに違うのか?!と驚いてしまう地域です。

 

なので個人のお宅の庭も立派な花モモが咲いていたり、私の住んでいる地域ではちょっと冬越しが難しそうな植物も元気に育って素敵な姿を見せてくれていたりします。

 

面白いのが、お庭の見栄えやデザインなど関係なく、「自分の好きな花、育てたい花を育てる」というスタンスの方が割といて、規模の小さなお庭のど真ん中に皇帝ダリアや、キミガヨラン(?)のような花を育てている方、タチアオイが竹林のようにビョンビョン生えているお庭、透明な大きな温室のような部屋を家にくっつけて一面をゼラニウムの鉢で埋め尽くしているお家なんかもあったりしました。

 

なので、夫の実家に遊びに行った時には息子を義父母に預けさせていただいて、ご近所さんのご自慢の庭を歩道から拝見しながら、散歩に興じることが多いです。

 

今月の始めにも義実家にお邪魔したのですが、お家の周りの砂利と雑草に混じってとても可愛らしいお花が咲いていました。

 

背丈は10~15cmほど、小さなピンク色の花が穂状にたくさん咲いてこんもりと株になっている植物。

 

グラウンドカバー植物として、そんな植物が無いかな~とネットやカタログなどでずっと探していた理想の植物がそこにありました。

 

義母にたずねてみると、いつの間にか家の脇に根付いて可愛らしい花を咲かせていたので、そのまま放っておいたら株状に増えて見栄えがするようになってきたそうで、何の花か、雑草なのか、園芸種なのかもわからない。とのことでした。

 

ご近所さんを見回してみても似たような花が見つからないので、種が飛んできたにしても一体どこからなのかさっぱりわからないといっていました。

 

私もお花の時期など、特に今時期の北海道はどこのお庭も大体お花がたくさん咲いて楽しい時期なので、地元でも旅先でもあちこち散歩して見てまわったりするのですが、初めてみるお花でした。

 

そのお花がこちら。

 

画像ですとパッと見、シバザクラのようにも見えますが、シバザクラよりも花は一回り二回り小さく、穂のように花がたくさんついています。

 

なにより、シバザクラはブッシュ状に生え広がって小さな木のようになりますが、このコは株状に広がってはいるものの、葉っぱが株元にあり小さな株一本一本が集まってこの状態になっているようです。

 

その姿があまりに可憐で可愛らしく、ずっと欲しかった理想にぴったりの花だったので、義母にお願いして株を分けて頂きました。

 

一体何という花か調べようと、何度も写真を取り直してスマホアプリのグーグルレンズで何度も検索しなおして、やっとでてきた答えが、

「イワカラクサ」という結果でした。

 

別名「エリヌス アルピヌス」

 

もともとはアルプスやピレネー山脈の高山植物で、園芸種もたくさん出回っているそうです。

でも私は始めてみました(^^;)。花の時期がネット情報だと4月から5月となって短いので、どこかで植えてあっても花の時期を過ぎていて、見逃していた可能性も否定できませんが・・・。

 

さらに言えば、ネットやカタログでも見たことがありませんでした。

 

自生地からすると、私の住む地域でも余裕で冬越し出来そうですし、種がこぼれて良く増えるそうです。

 

もう条件カンペキではないですか。

 

もうこれは神様が私にプレゼントしてくれたとしか思えません。

 

さっそく家に持って帰って植え付けしました。

 

半分下がコンクリートのようになって土がその上にのっかっているようなところでたくさん増えていたので、掘り起こすにも難しく、義母が乱暴・・・いや豪快にむしり取るように株分けしてくれたイワカラクサ。

 

海砂がまじるような土をいれて鉢に仮移植して水をやり半日保管し、次の日に河岸に植え付けるという環境が目まぐるしく変わる中でも一切ヘタることなく、今もたくさんの花をつけています。

 

初めて育てる花なので、秋冬は根出葉がロゼット状になるのか、地上部が消えてしまうのか、わかりませんが、多年草でしかもこぼれだねでも良く増えるとあるので、これからが楽しみです。

 

あとはそこに一緒に植えてある、春に開花する球根植物たちとの相性が問題ですね。

そこは要観察です。

2023年06月13日