秋バラ開花中「ふれ太鼓(ピニャータ)」

さて、北海道の紅葉もたけなわの中、我が家の庭ではちょろちょろと秋バラが開花中であります。


以前お話させて頂いたように、我が家では特に秋の開花に向けての剪定はしていませんので、
春の開花に比べると全体的に小ぶりになり花数も少ないですが、その分色が濃かったり、気温が低さの影響で花、一つ一つの開花期間が長く、色が変化する花についてはその変化がゆっくりとなるので、花をゆっくりと愛でることが出来るのが醍醐味です。


さて、今日ご紹介するバラは「ふれ太鼓(ピニャータ)」です。

黄色から朱赤に変化する花で大体の園芸サイトではオレンジのつるバラに分類されるこの花、
つるバラにしては珍しく四季咲き(返り咲き)する部類です。


我が家のピニャータは大苗で購入して地植えして3年以上経過しましましたが、いっこうにシュートが出てきません。


そのかわり四季咲きと言われるだけあって、春と秋には必ず開花し、その年の気候が良ければその季節以外でも花をつけます。

 

気温が高いとすぐ花弁に赤みがさしてしまうのですが、秋の開花はじわじわと色が入りその花の美しさにうっとりしてしまうほどです。

 

横からのショット。開花しながら花弁の外側から少しずつ赤みがさしていきます。


下草(サントリナ)が迫って見えるのは、サントリナが大きすぎるのではなく、うちのピニャータが年々ミニサイズになっているからww
この花は地面から20cmない所で咲いています。


逆に言えばこれだけ小さく剪定してもこの子は開花するということなので、
コンパクトなつるバラとして楽しみたい方にもオススメの品種かもしれないです。
花付きは保証します。

 

こちらが同じ花をやや上から撮影したところ、まだ中央の花弁が開ききっていません。
本来11cmくらいの大輪で咲くのですが、今回は5cmほどです。


今我が家にはこのピニャータ含めてつるバラが4品種あるのですが、
つるバラは大苗で購入するよりも新苗で購入して、そこから大きく育てるのが良いような気がします。
特に四季咲き、返り咲きのあるつるバラはその方がよいよう感じます。


暖かい地域ならそれでもそれなりに大きくなるのでしょうが、寒い地域ですと春咲きと秋咲きの間隔が短く、成長が旺盛な時期が短い。


さらに冬に積雪が遅く、そこまで雪が降らない地域で、風が強く冷たい地域ですと、大きく育っても枝の先が枯れこんでしまい、せっかく大きく育ったのに、結局枝を短くカットせざるを得なくなったものもあります。


このピニャータは耐寒性が強く、耐病性も割とある育てやすい品種ですが、冬を越すとやはり少し枝先が枯れこんでいて春にちょっとカットすることになります。


裏庭のオランジュリーなどは、新苗で購入して一年目、かなり旺盛に伸びてくれましたが、冬にがっつり枝をやられてしまい、結局サイズがそこから3分の1になってしまいました。


それならまだ良い方で根元からまるまる一本カットした枝も何本かありました。


それでも夏間近に開花していくつか花をつけてくれましたが、つるバラというより木立バラのような樹形になっています。


同じ時期に同じく新苗で購入したつるアイスバーグの方は、どんどんとシュートを出して2mを越しました。冬に若干枝先が枯れこみはしましたが、こちらはかなり耐寒性も高い品種のようでほぼ無傷に近い状態でした。


あと一種、ベランダでフィリスバイドを育てているのですが、そもそもベランダという環境がバラにとって過酷だったようで、現在1mほどの樹高で頑張っています。
来年は鉢をもう少し大きいものにかえてから、鉢用のトレリスを設置し、表庭に移してあげたいと思います。


トゲは鋭いですがランブラーローズで枝が柔らかく、他の3品種のバラよりも誘引しやすいので、来年は成長して美しい姿を愛でさせてくれるとうれしいのですが。


本当はベランダのフェンスを覆ってくれて優雅にフェンスから旺盛に枝を垂らしてたくさん花をつけてくれるとうれしかったんですけれど、そうイメージ通りにはいってくれないのが、寒冷地のバラ育成(T△T)。


そんなことをふまえながら、トライして生き物に合わせて、工夫していくのもまた楽しいんですけどね。

 

それでは、今日はこのへんで。

2022年10月24日