カルーセルコルダーナの株分け

先週花付きで届いたミニバラのカルーセルコルダーナ。

 

咲いていた花を一度切って、小ビンに挿しておいたのですが、なんと未だに咲いています。

 

コルダーナシリーズは花持ちがよく、切り花にしても持ちがよいので、切り花としても人気の品種のシリーズなのだそうです。

 

我が家はセントラルヒーティングなので家全体がかなり暖かいのですが、それでも1週間近く咲いているなんて圧巻の花持ちですね。

 

弁先がピンク色、弁底が少し緑色がかって、地色のクリーム色と本当に美しいカルーセルコルダーナです。

 

花弁が薄く、葉脈が浮き出たようになるので繊細な和紙のような質感があります。

 

アンティークな色味と質感が相まって見飽きません。

 

花型も整っているのでこのままドライフラワーにしてもキレイになりそうです。

 

そんなミニバラ、カルーセルコルダーナなのですが、挿し木苗なんですね。

 

4号ポットに3本も入ってひょろひょろと窮屈そうです。

 

挿し木苗は一緒に植えつける苗の本数を増やせば、ボリュームが自在に出せるし、接ぎ木の台木と接ぐ手間がかからないので手軽な値段で購入出来るのが良いところです。

 

このコも1000円以下で手に入れることが出来ました。

 

しかし、幼い株を何本も一緒に植えるので株間がせまく、風通しが悪くなってしまい、挿し木苗と比べてハダニなどの病害虫の害に遭いやすいのがデメリットです。

 

さらにこの株たちがそれぞれ成長していくにつれて根っこが込み合い、生育が阻害されるのも問題です。

 

「挿し木苗は弱い」と言う方がいらっしゃいますが、このあたりのデメリットのせいだと思われます。

 

ちなみに生育旺盛な台木と接いでいて成長が早い挿し木苗と比べて、挿し木苗のような自根は成長が遅いので、鉢植えには向いている部分はあります。

 

では我が家に迎えた可愛いカルーセルコルダーナから、そんな挿し木苗のデメリットを出来るだけ取り除くべく、この3株を分けて育てることにします。

 

ただ、昨日のプチシャンテシリーズのスノーシャワーとハッピートレイルズと違ってこのコはまったく休眠していません。

 

そこで根をいじるのは株に負担をかけてしまうので、ちょっと不安ですが、のちのち大きく育って愛着が湧いたころに病害虫にやられたり生育不良になって枯れたりするのはもっと嫌なので、ここは心を鬼にして作業を行います。

 

株立ちの品種なのに苗が弱弱しく一つ一つ触ってみると根元からグラグラしています。

 

どうやらあまり根は張っていなさそうです。

 

ポットから根鉢を抜き取り、バケツを用意し水で洗い流します。

 

思った通り、根張りが少なく酷く絡み合っていなかったので、すんなりと分けることが出来ました。

 

これなら植え付け後の回復と生育も問題なさそうです。

 

 

花をつけたままでは株の体力も奪われてしまうので、花は切り落とし、勿体ないので小ビンに挿しておきました。

それが冒頭にご紹介した写真です。

 

上手に分けられたのでこれを家にあった4号のスリット鉢に植え付けて、それぞれ少し枝先をカットして作業は終了です。

 

作業ついでに、一緒にエンゲイネットさんから購入した「ラムズイヤー」もビニルポットのままではお家養生4カ月はつらそうなので、スリット鉢に植え付けました。

 

こちらの株はめちゃくちゃ立派で春の植え付け前には株分けしてから植え付けられるんじゃないかと思えるほどでした。

 

ラムズイヤーにも大きさなど色々な種類があるようですが、私が購入したのはスキタスビザンチナという60~80cmくらいになる品種です。

 

これらを養生する場所ですが、去年使ったビニルハウスをそのまま利用します。

 

一部屋暖房を切って部屋を閉め切り、そこにミニビニルハウスをおきます。

 

去年までは電球の生育ライトを使っていましたが、今年は蛍光灯タイプの植物生育ライトを購入したのでそれを使います。

 

ビニルハウスの屋根部分の支柱にくくり付け上からビニルを被せればハウスの準備は完了です。

 

そこにこの日株分けや植え替えした植物を並べていくと・・・ちょうどよい感じになりました。

 

なぜ、へやでわざわざミニビニルハウスを使うのかというと、この方が湿度管理が楽だからです。

 

植物にあげた水、植木鉢の土の水分で充分な湿度を保ってくれるので、葉水しなくてもハダニが湧きにくいんですね。

 

逆にこのハウスがないと部屋全体を湿度20%くらいにするのが大変なんです。

 

ヒーターをこの部屋だけ切ったのも乾燥対策のためです。

 

ヒーターってめっちゃ空気乾燥するんですよ。

 

狭い部屋なので、ヘタに加熱式の加湿器を入れるとびしゃびしゃになって結露するし、超音波やフィルタ式の加湿器は呼吸器に良くないので使いたくないんです。

 

なので場所は取りますが、これが一番楽です。

 

ちなみに部屋での管理の時は、置き肥はしない方がいいです。

 

もしどうしても置き肥したいときは軽く土の中に埋めてあげるか、室内観葉植物用の化学肥料系の置き肥を入れてください。

 

でないと、コバエがどこからか発生してどんどん増えて大変なことになります。

 

土がむき出しになっていても多少コバエはでるかもしれませんが、置き肥とかしていなければそこまではならないと思います。

 

鉢植え植物から湧くコバエは通常の「コバエがホイホイ」とか「めんつゆなどのコバエ捕獲ワナ」なんかに反応しなくて捕まえられないので厄介です。

 

わたしはまだ使ったことありませんが、今は観葉植物に湧くコバエ専用ののコバエ取りがあるようなので、もしコバエが気になる方はそちらを購入して使うのが良いようです。

 

ではこのコたちはこんな感じで、4月末くらいまで管理してこうと思います。

 

どうか元気に育ってね。

2022年12月20日