バラ開花2023②ーアンナプルナ ピンクドリフト ファビュラス! ゴールデンボーダー ー
ついに我が家のバラたちも開花してきました。
その開花の様子をお知らせしようとしたら、先日は黄八重ハマナスの話だけで終わってしまいましたので、今日はその他のたちをご紹介します。
こちらは、いつも優雅で香り高い「アンナプルナ」。中~小輪の多い我が家の庭ではかなり目立つ、大輪~中大輪の花です。
去年はかなり黒星病にやられてしまって可哀想な感じになりましたが、今年は被害もほとんどなくぽつぽつと咲いてくれています。
フランスのドリュのバラですね。
耐寒性が弱いと紹介されているサイトもありますが、ハーディネスゾーンZ7a(最低気温-17.7~15.0)で雪が少ないこの地域で地植えで何の冬越し対策もせずにすくすくと成長しているので、そこまで弱くはないです。
実際、耐寒性強と紹介しているサイトもあります。
昨年の寒波で初めての-20℃を経験したのですが、凍害もそこまで酷くなく、古い枝や細い枝がちょっと枯れこんでカットした程度ですみました。
私の住む地域では、ベランダや室内などの環境でない限りあまりうどんこ病に出くわすことがないので、うどんこ病の耐性がどのくらいあるかはわかりません。
黒星病はそこそこかかりますが、地面をきちんと毎年新しくマルチングしていれば大丈夫だと思います。
ファビュラス!やアイスバーグよりは、そこそこ黒星にかかりにくく、かかっても広がりにくく、治療後の回復も早い気はします。
今の我が家の庭の状況ではマルチングはあまり出来ないので、はやくグラウンドカバープランツが土の全面を覆ってくれることを待つばかりです。
こちらはピンクドリフトです。
今年はかなり生育旺盛でだいぶ大きくなりました。
下に生えている斑入りの葉っぱは今年植え付けたシレネ・ユニフローラバリエガータで、めちゃくちゃ大きくなりました。
病害虫にも寒さにも暑さにも強いと紹介されあちこちで販売されるドリフトロ-ズのシリーズ中で一番の花付きを誇ると言われているのが、このピンクドリフトです。
2020年にお迎えしてこの花壇に地植えしてちょうど今年で3年、病害虫は付かなくはないですが、小さい身体の割に体力があるというか、丈夫というか、ちょっとやそっとじゃへこたれません。
抵抗性が高い分だけ回復も早く、葉裏に頑張って水をかけてあげただけでも多少回復しますし、ハダニに効果のあるハンドスプレーなどを使えば、すぐいなくなります。
弱いコって本当に弱くて、毎日水をかけてあげても付いてくるし、薬剤を使って殲滅したと思っても、数日たったら新たなハダニファミリーがすくっていることがたびたびあるんです。
抵抗も高くて回復も早いこのコは本当に丈夫で元気な品種だと思います。
花も一度咲きだしたら何度も繰り返して咲く感じです。
黒星もあまりかかりません。
さてお次は、
こちらは「ファビュラス!」アイスバーグの血をひくバラで、開花初期の中央部分にアイボリーがのってとても美しいです。
しかし・・・めちゃくちゃ黒星病がにかかりますし、広がるのが早い(ーー;)。
ネットで購入し届いて地植えして1週間で黒星にかかり、丸坊主・・・。
そこから這いあがって新しい葉を展開するも、秋にまた黒星にかかる・・・。
そんなバラです。
今年ももう下の葉に黒星病の特徴のもやもやした黒い斑点が出ていた葉があったので、すぐさま取り除きましたが、もうあちこちの葉に斑点が出始めています。
結局中間くらいまで葉っぱを取り除き、ベニカの新商品の「天然系」をでかでかと謳っているスプレーを株全体にかけて消毒しました。
我が家の黒星はいつもここから・・・というくらいすぐに黒星病が出てしまいます。
こちらは2年前の黒星の時の写真、このコの黒星はとても小さい斑点があちこちに出来る感じです。
綺麗な照葉で見た目は病気に強そうなんですけどね・・・ちなみにサイトでは耐病性強で黒星にもうどんこ病にも強いとされています。
たまたまこの株が弱いだけなのかもしれません。
が、うちのつるアイスバーグもわりと黒星病がつくので、アイスバーグが作出された年までに出た品種の中では耐病性が強いとされ、このコにもその称号が受け継がれたのでしょうか?
ここは私の推測なんですが、バラ苗の生産者さんはたぶんこの株は耐病性強いから消毒しないとか、この品種は弱いから消毒をマメにするとかやっていないと思うんですよ。
消毒する時期が生産者さんごとに決まっていて、その時期に合わせてみんな一斉に薬剤を散布すると思うんですね、その方が手間もかからないですし、だから、生産者さんのところでは問題が出ないのでよくわからず、売り込みなどで紹介されるプロフィールをそのまま使っている可能性もあるんじゃないかと思います。
なので、古い時代に作出されたバラの耐病性強と、現代に近い新しい時代に作出されたバラの耐病性強はだいぶ違うんじゃないかと思います。
ちなみに
アイスバーグの作出年は1958年のドイツ・コルデス。
ファビュラス!の作出年は2000年のアメリカ・ジャクソン&パーキンス。
※1998年アメリカK・W・Zaryという説もあり。
アンナプルナ2000年のフランス・ドリュ。
ドリフトローズのピンクドリフトは2008年のフランス・メイアン。
アイスバーグって65年も前に作り出された品種なんですねぇ・・・。
バラの品種改良の歴史は長い・・・。
とりあえず、最近のバラは耐病性が強いものもたくさんでてきましたとよく言われるので、その中でも「強」と言われる近年のバラの耐病性強は信憑性が高い」のではないかと思われます。
耐寒性強にもかなり幅があるように、耐病性強にもかなり幅があるんでしょうね。
あとは個体差や育て方などもあると思うのであくまで参考程度にして、実際どのくらい強いのかは育ててみないとわからないのかもしれません。
あ、修景バラと言われるバラ体感的にとても育てやすく総じて病気にもかかりにくい品種が多いと思いますので、入門には良いと思います。
今日はだいぶ文章が長いなぁww
今日の最後はこちら、我が家の一番の古参。
「ゴールデンボーダー」
1987年フランス・メイアン
丸弁カップ咲き、中輪の可愛いバラ。
さきほどかいた修景バラにも分類されるバラ。
黄色いバラは黒星病に弱い先祖を持っているので黒星病に弱い傾向があるといわれている時期もありましたが、このコは去年の雪が解けてから夏が終わって秋になるまでずっと雨が降る(==;)という状況になるまで、病気知らずでした。
あちこちから枝を伸ばして次々に花をつけるこのコは、それこそ地面すれすれにつけた枝にも花を咲かせて、雨が降った時には花が泥だらけになっていたことも時々ありました(^^;)。
さらに黄色いバラは虫に見つけられやすく、なぜか花をつけるまえからアブラムシに寄ってたかって汁を吸われますが、このゴールデンボーダーにもめっちゃ来ます。
だがしかし、枝が1~2本アブラムシでびっしりになろうが、かまわず花をつけ成長し、しっかり返り咲きもし、冬近くまで花をつけているコです。
花は濃い黄色からだんだんと退色してクリーム色になっていきます。
たくさん花が付きますが花が古くなると花弁が散りやすく散らかりやすいので、早めに花がらつみをしてあげると花弁を拾い集める手間が減るのでおすすめです。
修景バラは丈夫で育てやすいけれど、美しさが足りないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、このコとバニラボニカは家の庭の人気者で、通りがかる人々をいつもほっこりさせてくれるコたちです。
丈夫で育てやすく、良く咲いて可愛い!!
一押しおすすめの品種です。
ただ・・・アブラムシがすごい寄るので虫が苦手な方は毎年オルトランを土に混ぜ込んでおくとかしておいた方が、アブラムシびっしりの閲覧注意状態を回避することが出来ると思います。
我が家は今年から定期的にニームオイルを散布しているおかげか、例年よりも多少つきにくくなっているようです。
今回は咲いたバラとそのバラをそだててみた経験からの感想をかかせて頂いたので、だいぶ話が長くなってしまいました。
でも結局、どんなバラも愛しい。
育てていると愛着というか情が湧く、魅力的な植物ですよね~。
順次他の品種のバラも咲いてきているので、また次回ご紹介したいと思います。