来年が楽しみな新入り植物たち(バラ編)

今年の春、冬越しさせていた鉢植えバラを出してきて鉢増しや植え替えをして、休眠から冷めるのを心待ちにしていたところ、いつまでも目覚めてくれないバラが一つ・・・・・・。

 

そのバラは毎年、一番休眠からの目覚めが遅く、いつも枯れてしまったのかと私をハラハラはせて、半ば諦めたころに芽が動き出すというコでした。

 

なので、今回もいつか復活するのではないかと気長に待っていたのですが、期待はむなしく、そのまま枯れてしまいました。

 

その品種は「バーガンディアイスバーグ」・・・。

 

初心者向けで育てやすく美しい名花「アイスバーグ」の枝替わり品種です。

 

耐寒性もわりとあり、初心者におすすめといわれるだけあり、わりと丈夫な品種のはずなのですが、だめでしたねえ。

 

あの濃い赤紫というかワイン色というか、バーガンディの色には出会えなくなってしまいました。

 

悲しいことがあればうれしいこともあり、今年は初めてバラの種の発芽に成功し、4つの可愛らしい苗が出来ました。

 

「ファビュラス!!」の自家受粉の種から成長したコたちです。

 

ファビュラス!!はアイスバーグの血をひく品種で、アイスバーグによく似た白い花を咲かせます。

 

その花の咲き始め、花の中心の花弁がアイボリーがかかるのが、ファビュラス!!のもともとの特徴です。

 

子供たちは、親と同じ丸弁の半八重だったり、弁先がとがった5弁の平咲きだったり、ダリアのように細かい花弁がたくさん集まった花だったり、自家受粉とは言え様々な花型を見せてくれました。

 

花色は、一つだけつぼみとさきかけの弁裏が淡いピンクというものがありましたが、全て親と同じ白色でした。

 

この結果から推察するに、花や花弁の形は今まで交配された色々な先祖の性質が出てくる感じですが、花色に関しては親の性質が強く繁栄されるようです。

 

そういうわけで、できるだけいろいろな花色の品種を集めてみようと考え、持っていない色味の品種を中心にピックアップしてみました。

 

まずは無くなってしまったバーガンディの要素として、

ジプシーソウル(作出2015年ドイツ・コルデス)

 

名前がちょっとアレですが、品種説明を見る限り育てやすそうで思ったよりもコンパクトな品種だったのでこちらにしてみました。

 

あと前回バラを注文した後に見つけてしまい一目ぼれした、

ピュル カプリス(作出1979年フランス・デルバール)

 

このバラはスプレー模様の因子もありグリーンバラの因子もあり、複色で花弁がねじれるというかなり個性的なバラです。

 

みつけた時はいつもバラ苗購入でお世話になっているところと別のサイトでみつけ、品種説明を見たところ耐寒性も耐病性も弱く、さらに樹勢も弱いと記載されていたので、育てられる自信が無く見送ったのでした。

 

それでも忘れられずにあちこちで探して品種説明を見ていたのですが、けっこうサイトによって耐病性や育てやすさの評価がバラバラな花でした。

 

ですが今回いつもお世話になっている苗木部さんの予約販売でこの品種のラインナップがあり、これも神様の導きと購入する決心をしました。

 

あとは丈夫なミニバラが欲しかったので、

ドリフトローズ ピーチドリフト(作出2009年フランス・メイアン)

ゼプティ(フランス・メイアン)

をチョイスしました。

 

おや?どちらもフランスのメイアンだったんですね。

今気づきました。

 

ドリフトローズのシリーズはすでに1品種ピンクドリフトを育ててていますが、かなり丈夫で育てやすいです。

 

地植えしていると背が低く這い性のせいで多少病害虫の影響は受けますが、抵抗が高くて大事には至りません。

 

花付きも良いのでお気に入りのバラの一つです。

 

今回鉢植えの吊りスタイルでミニバラを育てたくなり、同じシリーズからこのピーチドリフトを選んでみました。

 

ミニバラは前回ハッピートレイルズとスノーシャワー、カルーセルコルダーナを購入してベランダで育てていましたが、結局ダメになりました。

 

というか挿し木だと成長が緩慢すぎて観賞以外に使えません。

 

いやバラってもともと観賞するものではあるんですけれど・・・・・・・(^^;)。

 

箱入り娘として大事に育てるよりどちらかというと時にスパルタで主に放任主義の私の育成スタイルには合わな過ぎました。

 

ゼプティは去年?か今年辺りからあちこちのサイトで激押しされている新しいミニバラです。

 

赤のミニバラは我が家のジョージベストで充分と思って前回はスルーしたのですが、せっかくだから購入してみることにしました。

 

問題は挿し木苗か否かなのですが、苗木部(花広場)さんではあまりバラの挿し木苗の販売を見たことが無いので、たぶん挿し木苗ではないだろうと信じこんでます(^^)。

 

今回選んだ最後の品種が

羽衣(作出1970年日本・京成バラ鈴木省三氏)

 

ピンクの大輪の剣弁高芯咲きの品種です。

 

ピンクの品種はまあま持ってるですが、この羽衣は弁裏が濃いピンクで弁表がピンクという、ある種複色系の品種だったので選んでみました。

 

これを選んだ理由はもう一つあって、何をやっても植えた植物が雑草に埋もれて上手くいかない裏庭の外側の花壇、そこにもうバラを植えてしまうことにしました。

 

本当は自分で育てたオリジナルのバラが出来たらそこに植えようと思っていたのですが、中々うまくいかないのと、挿し木にしろ実生にしろ自根の苗はかなり根っこの成長が遅く、準じて木の成長もかなり遅いんです。

 

来年は自分で接ぎ木をしてみようと、ノイバラの種から台木洋の苗を育てようとしていますが、たとえその接ぎ木が上手くいったとしてもそこから3年は様子をみたいので、まだまだ時間がかかるわけですよ。

 

間持たせで、何らかの一年草で花壇を埋めていようと思っていたのですが、毎年まったくうまく行きません。

 

とっとと諦めて路線変更夏して、新しいバラの苗木を植えてしまおうとなったわけです。

 

裏庭は日当たりがわりと良いのですが、秋になるとかなり日照時間が短く、北側で寒さも厳しいです。

 

今現在裏庭に植えてあるバラは7品種。

 

ついでに同じバラ科の姫リンゴとノイチゴの二本。

 

これだけバラ科が集まるとバラ科の気が大好きな害虫や病気の被害が大きくなりやすくなります。

 

耐寒性と耐陰性が強いだけでなく樹勢も強く病害虫にも強い品種を選び出す必要があります。

 

羽衣とジプシーソウルはそのために選びました。

 

苗木部(花広場)さんは発送日の期間をかなり融通して頂けるので、いつも助かるんですよ。

 

去年と同じく雪が完全に解ける4月くらいにして欲しいと注文メールでお願いしたら快く承諾していただけました。

 

到着が本当に楽しみです。

2023年12月08日