バラ開花2023⑨ーフィリスバイド オランジュリー バニラボニカー

バラ一番花の開花もいよいよ大詰めを迎え、我が家で一番か2番くらいに遅咲きのコたちの開花がやっと訪れてきました。

 

もう早い子は2番花を咲かせて始めてきた中、ゆっくり咲き始めて、長いこと花を楽しませてくれていたのが、つるバラ「フィリスバイド」です。

 

このコは昨年、一昨年とベランダで育てていました。

 

大きく伸びてベランダのフェンスに垂れる姿が理想だったのですが、初年度は1mくらいしか伸びず、2年目はさらに小さく・・・という成長度合いでした。

 

夏は暑く、冬は寒く、日照時間も短い・・・バラにとって、ベランダのフェンス横は生育に良い環境では無かったようです。

 

諦めて今年は他の鉢バラと一緒に玄関前で育てています。

 

他の大苗のコたちと同じ大きさのポットに植え付けているので、あまり大きくはなっていませんが、それでも可愛い花を4輪ほど咲かせてくれました。

 

フィリスバイドは黄色や淡いピンク色の花が咲きだんだんと色が変わり、白っぽくなっていきます。

とても花持ちがよくて、長い間花を楽しませてくれるので、ゆっくりと花色の変化を見ることが出来ます。

 

つるバラ・・・というか、枝が柔らかく放っておくと這うよう長く伸びるランブラーローズですね。

 

我が家のフィリスバイドはかなりコンパクトになっていますが、本来は3m以上は伸びるらしいです。

 

作出は1923年でイギリスのBide、だからフィリス「バイド」なのですね~。

 

4cmほどの小中輪で、咲き進むと花弁が反り返るので弁質は剣弁のようにも思えますが、多くのサイトが丸弁半八重と書いてあるので従っておきます。

 

お迎えした時は新苗だったのですが、花をつけてくれました。

つるバラですが、四季咲き性が高いというか返り咲き性が強いバラです。

 

写真はどちらも咲いてから2日くらいたった頃の写真です。

 

咲き始めはもう少しだけ色が濃く、だんだんと白っぽくなっていきます。

 

ごらんの通りこの時点でも花弁が外に反り返り気味で、咲き進んでくるともうちょっと反りが強くなる時があります。

 

なので普通の丸弁半八重とはちょっと趣が違います。

 

返り咲き性が強いので、伸長力が他のつるバラと比べると強くないと感じますが、鉢植えの状態ですし、個体差もあるのかもしれません

 

寒さにも病気にもわりと強いです。

 

お次もつるバラのご紹介です。

2015年ドイツ・コルデス作出のつるバラ 「オランジュリー」です。

 

微香、丸弁ロゼット咲き、中大輪8~10cmの濃いオレンジ色の花です。

 

ちょっと赤みの強めのオレンジ色という感じですね。

 

こちらも四季咲き性というか返り咲き性が高く、新苗でお迎えした当初から花を咲かせてくれていたコです。

 

我が家の庭で一番遅咲きのコになりますが、返り咲きもわりとしてくれます。

お迎えして3年目です。

 

毎冬枝先が寒さでやられてしまって、何十cmか切り戻すことになってしまうのですが、ちゃんと枝を伸ばして、シュートも次々出してくれて1,5mくらいのシュラブにちかい樹形で咲いてくれています。

 

今年はこのコだけ、冬囲いというか暴風ネットで囲んであげました。

 

そしたら、タイミングよく(悪く)最低気温の記録更新する大寒波がありました。

冬囲いのお陰か、そんな状況でも今年は多少凍害が少なくて済み切り戻す部分が少なくなったので、良かったです。

お迎えして一年目、二年目は変な気候のせいもあって、黒星病にかかって葉を落としてしまったのですが、今年は発症を免れています。

 

ちょっと赤みのある可愛いオレンジ色で、ほとんど退色せずに散っていきます。

体感的に花持ちはあまり良くないような気がしますが、開花時期が一番遅く、かなり気温が高く暑くなってから咲くので致し方ないような気もします。

 

最後は我が家の最古参NO.2のバラ、バニラボニカです。

一昨年だったかな?雪が積もっては溶け、積もっては溶け・・・のおかしな気候で、日当たりと風通しの良い花壇に植えられていたこのバニラボニカとゴールデンボーダーは酷い凍害を受けてしまって、ほとんどの枝を根元から落とすことになってしまいました。

 

他のバラたちも多少被害はありましたが、このコたちほどではありませんでした。

 

ゴールデンボーダーの方は今年はかなり復活して元気になってくれたのですが、このバニラボニカの方はまだその時のダメージが大きく株全体がだいぶ弱ってしまったようです。

 

このバニラボニカはいつもたくさんのシュートを次から次へとだして長い期間花を咲かせてくれるコだったのですが、ほとんどの枝がなくなり、年月を重ねてかなり肥大したクラウンは、もう新しいシュートの芽を出す部分がないんじゃないかという状態になっていて、かなり心配していました。

 

なんとか去年は弱弱しいシュートをだし、花もそれに見合うだけしか咲きませんでした。

 

今年はなんとか2本の新しいシュートが出て無事に花をつけています。

 

なのに、そんなたった2本のシュートのうち、一本が昨日の風雨で大ピンチになっていました(ーー;)。

 

以前までは支柱が無くても大丈夫なくらいの風の強さだったのですが、弱った株の老朽化したクラウンからやっとこさ伸びてきた枝ではひとたまりも無かったようです。

 

雨をたっぷり含んだ花を重たそうに揺らし、地面すれっすれにまでたわんでしまっていました。

幸い折れてはいないようでしたが、危ないところでした。

 

急いで支柱を立て、結び付けてあげました。

 

しかし、実は昨日の風雨で被害を受けていたのは、別のバラでした。

裏庭のブルーフォーユーです。

 

ひととおり花を咲かせた後、一本勢いよくシュートを伸ばして、そこにたくさんのつぼみをつけていました。

 

その立派なシュートが根元からボッキリと折れていました。

 

しかも、よく見ると隣のシュートまで巻き込んで・・・この3年目に入ってやる気をだした元気なシュートが、そのついていたクラウンごとめりっと裂けてしまったようです。

 

終わった花を摘花して、支柱を挿して結び付けてあげた状態の写真です。

 

クラウンが裂けて隣の枝と一緒に倒れている状態でしたが、つぼみも花もしおれてはおらず元気な状態だったので、うまくすればこのまま復活してくれそうな気はします。

 

頑張ってくれ~ブルーフォーユー(ー人ー;)。

2023年07月16日