地植えバラの剪定
鉢バラを剪定した翌日、地植えのバラたちの剪定にもとりかかりました。
こちらにも昨年は黒星病が蔓延してしまったので、ちょっと多めに枝を減らして風通しをよくします。
ハマナスのほうは毎年カイガラムシも出ているので、地ぎわを這う枝もしっかり取り除いてカイガラムシの薬剤もかけておきます。
こちらは剪定前の白八重ハマナスの写真です。
ちょっとわかりにくいですが、ハマナスは這い性があるので最初の何年かは地面につくような枝が出ています。薬剤がかけられずこの裏にカイガラムシが潜んでいたりするのでノコギリで落としてしまいます。
バラの下に雑草防止と泥はね防止を兼ねて2年ほど前からバークチップを敷いているのですが、根元のバークをよけてみるとバークに隠れていた部分にもカイガラムシがおり、チップ事態にも少々付着していました。
バークチップに限らずマルチング材の売り文句に「病害虫と雑草対策」と書いてあります。私もそれを期待してマルチングを施したのですが、2年やった結果は・・・
・特にコガネムシ系の幼虫がいなくなることは無い。
・雑草も多少は減るものの、タンポポやスギナ、タネツケバナのような雑草にはあまり効果は無し。
・マルチングの種類によっては乾燥すると水をはじいてしまい、潅水回数は減るがきちんと水やりするには労力と時間が掛かる。(特に繊維を細かくしたものは中に空気の層を含んで固まってしまい水が全く入りません。)
・黒星や病原菌対策としても、最初は防げるかもしれないが、一度発生するとマルチにも菌が残ってしまい、バラの黒星が治ったと思ってもマルチからまた感染する。エンドレス・・・
・強風の時は飛んで庭が散らかる。
・・・なんかデメリットだらけです。
マルチって腐食して土に帰る・・・なんて言うけれどそううまいことにはなりませんでした。1~2年でこの病害虫うほほい状態ですから、腐食して土に帰るまでには病害虫の宝石箱になってます。本末転倒です。
わりとバラの専門書や園芸書も読んでいますが、マルチングの利点ばかり書かれていてこういうデメリットは一切書いてないです。
やっと、最近購入した一冊のバラの専門書にさらっと、「マルチングは半年から1年毎に入れ替える」という記述がありました。やっぱ最初だけなんですね。病害虫予防の効果があるのは・・・半年に一回取り換えるとか、コスパ的に個人ではしんどいです。
正直、見た目を気にしなければ、バラの下は雑草だらけの時のほうがよっぽどバラは健康でした。(雑草もバラの肥料のお陰でひゃっほいしていましたが)
というわけで今年はこれらのマルチングを取り除いて「リビングマルチ」にしようと計画中です。グランドカバープランツというヤツですね。
さて、話は戻りまして・・・他の地植えバラも剪定していきます。
こちらは剪定前のアンナプルナです。左端の凶悪なトゲトゲは黄八重ハマナスの枝です。
こちらも枝をかなり減らしていきます。左のハマナスがカイガラの宿主wなので、特にその方向の枝はカットします。
こちらがカット後です。だいぶスッキリしましたね。
今年はこんな感じでつるバラ以外の全てのバラの剪定を強めに行いました。
後はマルチングを全て取り除いて、グランドカバープランツを何にするかゆっくり検討したいと思います。